TOP » お知らせ » KCGグループ創立50周年記念式典で美濃教授が講演されました

お知らせ

KCGグループ創立50周年記念式典で美濃教授が講演されました

2013年06月01日

6月1日に京都市左京区の国立京都国際会館で執り行われた京都コンピュータ学院(KCG)創立50周年,京都情報大学院大学(KCGI)創立10周年の記念式典で,訪れた産官学関係者や校友ら国内外からの約2000人に向け,本学が管理事業主体となって来年から運用が始まる地理的名称トップレベルドメイン「.kyoto」(ドット京都)が披露されました。式典に続く記念講演会では,京都大学情報環境機構長で学術情報メディアセンター教授の美濃導彦先生が「サイバーフィジカル世界でつくる『京都』-トップレベルドメイン.kyoto(ドット京都)活用の提案-」と題して話されました。美濃教授は,京都全体の国際的な知名度・ブランド力向上,新規ビジネスの創出など,「.kyoto」が持つ大いなる可能性を紹介しながら,産官学が一丸となって,このドメインを大きく育てていく必要があると強調されました。

講演で美濃教授は「実世界(フィジカル)の京都は,伝統と文化を尊重するとともに,常にイノベーションを起こしてもきた千年の都です。その一方で,情報世界(サイバー)の京都も,ウェブ,ソーシャルネットワークなどさまざまなツールが創生され,拡大を続けています」と前置き。ただ,サイバー世界を重視する人々とフィジカル世界を重視する人々との間で軋轢,分化が生じている点を指摘しました。

そのうえで「フィジカル世界の情報をサイバー世界で処理し,その結果をフィジカル世界に還元するフィードバック系がサイバーフィジカル世界であると提唱されています。この考え方により社会システムをより強化し,世界的競争力をつけるという戦略です」と強調。

今年度中にも誕生する新たなトップレベルドメイン「.kyoto」は,サイバー世界とフィジカル世界を繋げる紐帯ともなるものと位置付け「.kyotoを京都のコミュニティ形成に活用し,質の高いコンテンツを世界に発信して『世界の京都』をつくりましょう。京都は物理的には,良い環境にあります。さらに情報的にも良い環境(サイバー世界)をつくり,学生が集まる街『京都』を,卒業生が残る魅力があり産業が盛んな街にしていきましょう」と力強く締めくくられました。

本学は「.kyoto」の普及に向け今後,一般市民の方々を対象にしたセミナーを開催するとともに,新トップレベルドメイン誕生による新規ビジネス創出を模索していきます。