京都情報大学院大学 サイバー京都研究所は,ICANNが2019年に神戸で行う国際会議ICANN64のプレイベントとして,一般社団法人京都府情報産業協会(会長:長谷川亘 京都コンピュータ学院・京都情報大学院大学・京都自動車専門学校 統括理事長)が2018年10月12日(金)に京都情報大学院大学 京都駅前サテライト(京都コンピュータ学院 京都駅前校)大ホールで開催した「情報化月間協賛・京都情報化セミナー」にて,ICANNからアジア太平洋地域の責任者 ジアロン・ロウ氏をお招きして,京都コンピュータ学院創立55周年・京都情報大学院大学創立15周年記念講演会を実施いたしました。会場には京都府,京都商工会議所,京都府商工会連合会,京都産業21,京都高度技術研究所等の京都を代表する各団体。総務省をはじめとする一般社団法人日本インターネットプロバイダー協会の参加企業,個人,学生等が幅広く参加し,京都新聞,KBS京都等のメディアも取材に訪れました。
この日のセミナーは3部制で,第1部ではジアロン・ロウ氏が「ICANNとICANN国際会議について」と題し,ドメイン名やIPアドレスなどのインターネットの資源を世界的に管理しているアメリカの非営利法人ICANNの紹介をはじめ,2019年3月に約100カ国,2000名が参加して神戸コンベンションセンターで開催される,インターネット関連の国際会議ICANN64について分かりやすくお話していただきました。
第2部では「ダークウェッブで売買される企業情報とサイバー攻撃のサービス化」と題して,神戸大学大学院の森井 昌克教授が,階層化されサービス化された詐欺等犯罪による不法な金銭搾取を目的としたサイバー攻撃について,さらにはサイバー攻撃で流出した企業情報がダークウェッブと呼ばれるネット社会の闇市で売買される現状について講演されました。
最後に,第3部は日本経済を支える極めて重要な成長分野である観光について,京都大学大学院 情報学研究科 社会情報学専攻の馬 強准教授が「観光先進国「京都」観光情報学の最前線」と題してお話されました。持続可能な観光立国・地域社会を実現するためには,観光地域の特性,そして住民や観光客の行動特性を明らかにし,多様な観光ニーズに応え,観光の個人化や地域・時期の分散化を実現していく必要があるとし,ブログやSNSなどでユーザ自らが発信・生成するユーザ生成コンテンツ(UGC:User Generated Contents)を取り上げ,ユーザ指向の“観光知“の発掘および,その利活用について分かりやすくお話いただきました。