来年2019年3月9日から14日までの6日間,神戸国際会議場および神戸ポートピアホテルにて,海外から約100カ国2,000名以上のインターネットの関係者が参加する,第64回ICANN国際会議が開催されます。日本での開催は2000年7月の第6回ICANN横浜会議以来19年ぶり2回目となります。この国際会議のプレイベントとして一般社団法人京都府情報産業協会様と共催で以下の通りセミナーを開催いたします。
電気・ガス・水道と同じくインフラとなったインターネット。今や日常生活に欠かせません。しかし,EUで発行したGDPRへの対応や,国内では海賊版サイト対策など様々な課題を抱えたままであり,また”GAFA”やネットワークに関する中立性など地球上をフラットに繋いでしまったインターネットの課題解決は人類の挑戦とも言えます。普段,あまり気にすることのないインターネットのガバナンスに関する仕組みと,それを支えるICANNについて,日常の身近なYouTubeやLINE等を実例にとりながら,皆様の生活に関わるインターネットの仕組みを便利な面だけでなく問題点も本質からわかりやすくお話しいただきます。
ICANN(Internet Corporation for Assigned Names and Numbers:アイキャン):IPアドレスやドメイン名などのインターネットの資源を管理している,米国カリフォルニア州に本部を置く1998年に発足した民間の非営利団体。
GDPR(General Data Protection Regulation):欧州連合(EU)が2018年5月に施行した個人情報保護法。
GAFA:G:Google,A:Apple,F:Facebook,A:Amazonの頭文字。「GAFA」と呼ばれる巨大IT企業は,広告や電子商取引で集めた膨大なデータを活用して市場を独占する事が懸念されている。この事を踏まえて個人データが不当に扱われた場合,独占禁止法の罰則を適用する制度が検討されている。